めげない

 家呑みしたら記事を書くルールの徒然日記。

おなかとせなかがくっつく


最近なんか昼ごはんシフトがすげー遅い日が続く・・・もう3回連続で14:30入りで今日とか妙にタイミングが悪くって15:15にやっと入れた。朝バナナだけじゃ足りないからって飴ばっかり舐めてしまう自分が子供だ。


忘れないうちに感想。この本、ていうかこの方の文体、超読みやすかったし2作ともが本当に気持ちのいい小説で大変好みです。夜中に無性に本屋に駆け出したくなったよ!図書館ではタイトルに惹かれてひょいと選んだんだけど、出会ってよかった。

青空のルーレット

青空のルーレット




ばななさんもどこかでいってた、「小説ぐらいは」というのをなんだか強烈に思い出すお話だった。頑張っている人たちが出てきて、いい人だけれどどこか危なっかしい人が出てきて、わいわい騒げる仲間と気楽に話しのできる上司と真面目な後輩と、本当にどうしようもない、懲らしめたくなるような上司が出てきて、最後までの流れがすかっとしてて気持ちよかった。図書館で本を選ぶ時、背表紙をなんともなしに眺めて、気になったタイトルの本をめくって、最初の1,2ページを読んで借りるかどうするか決めるのだけど、この本の冒頭部分の言葉が素敵すぎて惚れて借りたので、今も惚れたままで、眼を輝かせている状態であります。

こんな無意味にカネを稼ぐのは、すてきだ。

プロローグのここまでの流れが妙にカッコイイ。で、主人公もなぜだか妙にカッコイイ。私、妙にカッコイイ人に弱いと思う。だから本田孝好さんの小説の男性主人公にはめっぽう弱い(話がそれました)

普通の人たちの、普通すぎる話だけど、その1人1人のキャラが言葉少ないのに妙に確立していて「あれ・・・で、この苗字の人誰だっけ」というのがほぼないのはすごいと思う。話自体長くないのに、登場人物はそれに対しては決して少なくはない、けれど舞台はたった1つのビル清掃会社というのもカッコよさのミソなのだろうか。なんだか妙にカッコイイ小説でした。いいな好きだなこの小説。読み終えた後は、日本語読んだ、読書した!という気持ちよさを越えていく爽快感があって、なんか炭酸水飲みたくなる感じでした(自分でも思うけどなんだこの感想)


もう一つのお話もすげーよかった。面白かった。せつなくて、でも綺麗で、強くて、流れがどことなくやさしくて心配性で素敵だ。しぶい。


あと、小説を読むのと同じぐらいに作者さんのあとがきを読むのが大好きなんですが、この方のあとがきは最近読んだ中でもほんと大好きだった。あとがき最高。