めげない

 家呑みしたら記事を書くルールの徒然日記。

休日。


本日は人生で初の体験。お墓の下見というものへ行ってきました。うちは父を早くに亡くしていて、もう13回忌が少し前に終わったぐらい前のことなんだけど、色々なんかごたごたしていて、新しいお墓を準備しなくてはいけないらしかった。残された私たち家族は、母を筆頭にのんびり屋であり、自分で言うのもなんだけれど一番下の私が一番しっかりしているんじゃないかと思うぐらいなので、そろそろ話をしなくてはいけないね〜とのんびり思っていた時には祖父が大体のめぼしをつけてくれていた。祖父面白い・・・その目星の場所を、祖父、祖母、母と下見にいく。お墓の下見なんて初めてなんでちょっと不思議な感じ。

地元以外の地域のお墓なんてドラマでしか見たことないけれど、沖縄のお墓はとても大きいものは本当に大きい。祖父の家の前のお墓なんて、もーどんだけでかいんだよ・・・保育園の運動会できるじゃねーの、ぐらいの大きさで、そこで親戚一同重箱を食べたりするのである。今回は父と、そしてゆくゆくは母が入るお墓なので、私と母の好きな場所に予定を変更してもらったりした。

じいちゃんとばあちゃんと出かけるのは久しぶりで、いつも家に立ち寄ってはご飯を食べさせてもらうんだけれど、今日は車で出るのだからと、E-420をもっていこうとして・・・充電器がない。ありえない。充電器がどんだけ探しても見つからず、でも前回充電のものがまだ残っていたので、首からさげてバシャバシャとってきました。外に出かけていってカメラごしに見る2人は、家の中よりも小さくておじいちゃんおばあちゃんだった。母も顔がすっきりしていて面白そうだった。母とは歳を重ねるごとに友達のような関係になっている気がする・・・ていうか私の服こっそり着てた。ストレッチ素材だからといって母にはものすごい小さいはずなのに・・・なんだこの人!やめてもらえませんか!

チエちゃんと私

チエちゃんと私

図書館から借りていた本をやっと読む。お墓の下見は40分そこらで終わって、母と今度誕生日を迎えるおばのプレゼントを選んで買い物してたこ焼きたべて、家に戻ってくるとまだまだ夕方4時とかだったので、ものすごい眠い中でつらつら読んだ。読んだ後は満足して、ベッドでごろごろ見てたのでそのままごろごろ寝たら、3時間も寝てしまって今超元気なんですけど。



ばななさんの小説を私が好きな理由というのは、読後感につきると思う。私は元気になろう!とか頑張って上を目指そう!とか自分のいいところを探して褒めよう!とかそういう本が本当に苦手で、そしてそうしていってきてくれる人というのも苦手であるので、「読んだ後に人生変わりました!」という本は得意ではありません。何かを汲み取って今後の人生に役立てよう、というわけではなく、ただ日本語の羅列が、言葉選びが、テンポが、流れが、最終的に何にも言ってこないような感じが、とても好きです。こう書くと心の響かないのかよ!となるかもしれないけれど、ばななさんの本を読み終えると、「ああ、小説よんだー!読みやすい日本語をたくさん読んだ」というしっかりとした充実感を得られて、なおかつ、その後自分自身で何かを考え込んだり変えたり、はたまた怖い夜に怯えたりすることがない。そこがとても好き。ムーミン童話シリーズもそうだけれど、誰かがいて、何かをして、そうしてきちんと終わりを迎える小説は、何度読んでも本当に読後感が素晴らしい。

ムーミン谷の冬 (ムーミン童話全集 5)

ムーミン谷の冬 (ムーミン童話全集 5)

今、トイレに入っている間はこれをちまちま読んでいるけど、この本は大真面目に、私が落ち込んだり疲れたりしたときに無性に読み返したくなる本の1冊です。中学生の頃に出会って、そこから私はムーミンシリーズ、トーベ・ヤンソンさんが大好きになってスナフキンが結婚したい人ナンバーワンになるんだけれど、もう人生の中で何度読み返したかしれないぐらいに好き。でも、どこがどう、というよりも、読んでいる最中ほんとうに文字を読み進めていくのが楽しくてしかたなくて、読後感には「日本語読んだー!」という気分が味わえる、ということしかいえない。読書は好きだけど、なんでも読むわけではないし、読んでいる作家さんってほんとばななさんと本多孝好さんぐらいだし、有名な作家さんにすら手を出していないんだけど、やっぱり読書っていいなぁ。秋とか関係なく、漫画も雑誌も絵本も小説も、いつでも出かけて手にして買って家で読みふけりたい。学生の頃も、時間割とか関係なくひたすら国語教科書とか古典の資料集とか読んでいたのを思い出します。あと、家庭科でめったにしか使わない、色んな食料品がカラー写真で延々紹介されている分厚い資料とかひたすら読んでたな・・・しかも数学の時とかに。ああ、高校の図書館にもう一度いきたい!