めげない

 家呑みしたら記事を書くルールの徒然日記。

うちなータイムについて。


うちなータイムについて、いちおう沖縄に生まれ沖縄に育ち、現在沖縄ではない場所で働いている私のまとめ。あくまで私のまとめだよ!


〜うちなータイム適用〜

・友人との約束の時間
・飲み会の集合時間
・結婚披露宴の開始時間
・貸切り体育館などを利用しての運動(OG/OB)
・家族旅行の出発時間
・美容室の予約時間(ほんのちょっと)



〜うちなータイムさすがに適用しないよ〜

・仕事
・飛行機、映画など「時間が決まっていること」が予定に入っている場合
(※ただし後倒しOKでなおかつそうしても許される間柄同士の約束は適応されること多し)
・親戚関係の厳粛な集まりなど






うちなータイムとそうでないタイムの件で、こっちにきておどろいたのは以下。


・みんな集合時間「前」にきっちり集合しすぎ
・飲み会の集合時間が早すぎ(夕方六時とか)
・飲み放題の時間が短すぎ(ほとんどのとこが二時間)
・そもそも居酒屋閉まるのはやすぎ


うちなータイムとの大きな違いは、「集合時間の前には目的地に到着しようと動く」とこ。これが常識なのだろうけれど、そもそも私の考えとしては「集合時間=到着時間」であって、その十分前には到着できるように逆算、て考え自体があまりないんですよね…で、物事にももちろんよるんだけど、基本的な逆算方法としてやっぱり「開始時刻=到着時刻」でもあるわけです。

いや、仕事は別ですよ。時間がきっちり決まっている、たとえば飛行機のフライト時間だとか試合の開始時刻だとかも別です。面接の時間はやっぱり十五分ぐらい前には到着しておきたいし、焦るのやだしお土産も色々見たいから空港へもけっこう早めに出発はします。そういう事じゃなくても、たまにしか会わない時間がなかなか取れない友人との久しぶりの約束とか、先輩との約束とか、上司に連れていってもらう呑みとか、私が行かない事には相手に迷惑がかかっちゃう、という事柄にはうちなータイムは適用されません。

うちなータイムって表現が難しいんだけど、「頑張れば、なんとかすれば間に合ったんだけど、相手に甘えて、その場に甘えて、なんとなく遅れてしまった」っていう「過去形」なんですよね。遅れちゃったごめん〜、ていう軽いノリが通用する場で発揮されるやつ。

感覚として説明すると、たとえばきっちりじゃなくたっていいんじゃない?的約束の場合、電車とかでも沖縄出身の子って「集合時間の1分過ぎに最寄駅に到着する電車」に普通に乗っちゃう。「集合時間の1分過ぎに最寄駅に到着する電車じゃ間に合ってないから、集合時間の二十分前に到着する電車に乗る」って行動はなかなか取らない。しかも、最寄駅と集合場所があまり離れていない場合なら、たぶんきっと遅れる事を事前には伝えない。「遅れます」の送信を遅れながらしか寄越さない…と思う。


たぶん、適応される中でも「友人の結婚披露宴につい遅れてしまう」ってのにええ?!ってなった人がたくさんいると思うんだけど、補足として、まず沖縄の結婚披露宴がどんなものかを説明する必要があります。
沖縄の結婚披露宴とは、芸能人でもなんでもない一般の人でも200人前後は呼んで盛大に開くものなのです。これはご祝儀が一万円ぽっきりであること、出てくる食事も円卓に和洋折衷なパイキング形式でどんどん運ばれてきて招待した人にかかる単価が割安なことが関係してきています。つまり、招待しやすいし、されやすい。
もうとにかくそれぐらい呼ぶってなると、小学校の同級生、中学校の同級生、高校の同級生、大学の同級生、就職先の同僚、上司、親戚もおじ・おば・姪っ子甥っ子、いとこ、とどんどん輪は広がり、「すごく久しぶりに会う元同僚の先輩」も「今もなお同じ職場に勤め続けている別の子を呼ぶから、呼ばないわけにはいかなくなって」招待する、なんてことになったりするわけです。これは沖縄結婚式あるあるにしかなんないんだけど、この「招待客の輪をどこまで広げるか」って相当な悩みどころらしいです。たぶん小人数しか呼ばない場合、ご祝儀の最低ラインが高すぎて気軽に招待できない、てのも別の悩みだとは思うのですが。

天井も幅も広い、頑張ればバスケットコート二面はれるんじゃないか、ぐらいの広間に、所狭しと円卓が並べられ、それぞれネームプレートが置かれている中に、200人前後の方が集合する。
そうなるともう、誰か揃っていて誰がそろっていないのか、なんて分からないわけです。ご祝儀を渡して名前を書いていく受付だって込み合うし、もう披露宴始まるよっつってんのに「やだー久しぶりー!」なんて招待客同士で席を行きかい会話する。料理が運ばれたら目の前にすでに並んでいる瓶ビールをあけて男子はさっさとアルコールを摂取。刺身ぐらいなら開始前に皿に取り分けつまんでしまう。

そんな感じの沖縄ならでわ〜(笑)の結婚披露宴は、始まる一分前にどたばたかけこんでも、新郎新婦が入場し終わった後にそそくさと暗闇に紛れて席についても目立たない。そこらへんが、うちなータイムを適用しがちな理由にもなると思います。年齢層にもよると思うんですよね、やっぱ若い新郎新婦だと招待客も同じように若い子多いし、招待される回数が増えるとやっぱ慣れちゃうというか。私は今年29歳になりますが、親戚関係抜いても友人のだけで11回は披露宴に招待されて出席してます(友達が劇的に少ない私でこれだから普通はもっと多いかも)*1


いらない結婚披露宴について説明しすぎたし、しかもつまり言い訳じゃねぇか!な感じになってしまった。ごめん。


以下は〜リアルうちなータイムの適用風景〜を。こんな感じでうちなータイムに突入してます、の例。


私と友人(※親友クラス)のリアル電話会話と行動


※出かける予定は車で一時間ほどかかる遠出ショッピングモールで買い物※
※私の家から友人宅へは車で10分ほど※


※前日の夜
私「ねー、早めにいかない?」
友「九時には開くよな*2?じゃあまぁ十時には着くようにするか」
私「じゃあ出発は九時な」
友「おう」
私「じゃ、私が車出すわ」
友「よろしくー。じゃー」
私「おー」


※当日8:50


私「すまん、ちょっと出るの遅くなるわ」
友「あー、はいはい」
私「また出るときメールする」
友「はいよー」


※9:15 私の家を出発


私「(メールで)今から向かう〜/」


※9:25 友の家に到着


私「(メールで)着いた〜」


※9:35 友、車に乗り込む


友「ごめんごめん、私も実は寝坊してたんだわ」
私「まじ?ちょうどよかったなー」



→9:00発予定が9:40発に

飲み会編(参加人数は十人ほど。学生時代の友人たち、月1集まりあり)


※19:25到着(集合時間は19:00)


私「やっほー。おっ、人数少ないな!遅れてごめんよ〜」*3
友1「お〜」
友2「お〜」
友3「お〜」
私「まだみんな来てないね〜」
友1「ねー。○○は仕事で遅くなるらしい」
私「そうなんだ。何人ぐらいくるの?」
友2「○○と○○も来れるって言ってたけどね」
私「そっか〜」
友1「あ、今ラインきたけど○○はちょっと遅れるんだって」
私「飲み放題してる?」
友1「ねー、一応プランあるけど、みんなが何時ごろ集まるか分かんないから始めてないよ〜」
私「そうだね、じゃあ普通に頼むわー」


※20:30頃 他の友人到着


友4「みんな、遅れたごめん〜」
私「なんか久しぶりだね?」
皆「ね〜」
友4「あれ?○○来てないんだね?」
友1「あ、○○はねーなんか来れないみたいだよ、昨日連絡があった、やっぱ無理になったー、って」
皆「そっかー」


ゆ…ゆるい…


「集合時間の前には集合場所に到着する」というのがまず欠落してるんだ…そうなんだ…というのを今回働きに県外に出てしみじみ感じた私自身。みんな、仕事でもなんでもない飲み会でも「じゃあ、十五分前には着くとして、○時には出ようか」って普通に言うんだもんすげぇ。いや当たり前か…

*1:そしてそのうち10回の余興に参加している私であった…

*2:ここ最近の沖縄のちょっとした服飾専門店の入ったショッピングセンターはなんと朝九時開店-夜十時まで営業というすばらしい勤勉さんなのだ

*3:※遅れる連絡はしてない