めげない

 家呑みしたら記事を書くルールの徒然日記。

ナツイ


銀魂 (1) (ジャンプ・コミックス)

銀魂 (1) (ジャンプ・コミックス)

読んでいるといろんなことが思い出される1巻。




ふいに手に取った18巻からさかのぼって読みたくなって、本日の休日に読んでいたけれど実になつかしい!!!この第一巻は空知先生自身も次の単行本とかジャンプ巻末コメントにも書いていたとおり、発行部数の少なさで私も探すのに苦労した。今は発売日同日にきちんと新刊コーナーに山済みで、『銀魂<最新刊 本日発売>』と沖縄の書店でもポップが書かれているけど、その時なんて私、本屋4件回って一冊も探せなくて、最後の1件でやっと1冊残っていたものを購入できたんだよな・・・銀魂、ていうタイトル伝えるの恥ずかしかったし、店員さんは同じ発売日の山積みデスノートの作者名確認してるし*1しまいには店長らしき人が出てきて「ああそれは、3冊しか入荷してないからここには並んでないから・・・」と探してくれていた店員に小声で言いながら、最後の1冊を棚の中からひょいと抜き出して渡してくれたんだ。


この1巻から続いている、筆ペンで書かれた空知先生の話なんかも、読んでいてとても懐かしい。なんでもないくだらないセリフやツッコミが地味にツボにはまってしまって、笑い転げながら読んですっきり。この時はテレビアニメになるなんて全然予想できず、ただただ「打ち切りになりませんように」と願っていたな。今ではものすごい売り上げを記録しているだろうけれど、私は今でも空知先生が漫画を描き続けている事が嬉しいので、色んなお話は聞いたりすることあるけど、それも私自身が感じたことはないので、ただ漠然と「この人が漫画を描いていく限りは、なんだかんだで読むのだろう」と思っています。それってワンピースにも実は感じてない気持ちなんだよね。

あと、空知先生はファンの間ではもはや鉄板だろうけど、読みきりのクオリティは本当に高いと思う。銀魂でも1話完結の話を考えるのは本当にキツい、とどこかでおっしゃっていた気がしますが、空知先生が苦しみぬいて描いた読みきりの作品は、どれもこれもたった1話の話にも関わらず、キャラへの愛着が不自然ではない速さで心にきて、読み終える頃には大好きになっている。銀魂もそうだけど、そのとんでもなくごちゃっとしててどこかつついたら実はボロが出そうで、けれどそこに生きている登場人物が普通にきちんとそこで生活していて、その登場人物が好きになって、結局そこに落ち着く感じ。だからセリフに大笑いして、そんなセリフがたった1つでも出てくるともうそれだけで大成功ていうか、大正解ていうか、空知先生の漫画はそれでいいんだ!というか。なぜか収集つかなくなってもはや空知先生好きです文になってる(なってるかこれ)けど、だからこそ私は銀魂を変わらず好きなのだろうし、それを描いている空知先生のことも「空知先生の作品であれば見たい」という気持ちになるんだろうな。

銀魂で好きな話っていうのは、何気ないただの話。ヘドロとか、神楽ちゃんの傘の話とか、ビーチの侍とか、万事屋の3人が仲良くわいわいしているの、それでいてきちんと銀さんがリーダーなところが好きです。新刊、はやく沖縄に到着しろー。

*1:心の中で「それはライトくんで、私が探している漫画は坂田銀時っていう人が表紙なんです」と言っていた