めげない

 家呑みしたら記事を書くルールの徒然日記。

るろ剣見てきた!

映画見てきたので感想!思いっきりネタバレしています。あとあんまり褒めてない感想です、よー。








映像よかった、ビジュアルよかった、アクション桁違いすぎ、キャストも細かくは色々あれど剣心・斉藤・武田というこの物語の中での主軸メンバーがはずれてないのでよくやった!という感じ。だからこそ、の物語の切り取り方、剣心と薫、そして何より今回のメインである恵を助けに行くまでの流れの描き方がもったいない気がしました。映画ってやっぱ時間短いよな・・・と上映中にぼんやりずーっと思ってしまうぐらいに、もう少しどうにかならなかったかな・・・という感じ。

私は原作は大体中学生頃に読んだきりなので詳しくはっきり覚えているわけではないですが、この物語をスタートから説明しつつ恵奪回まで持っていくのってこんなに難しいのか、という感覚のもったいなさでした。具体的に言うと、剣心がるろうにとして薫と出会い、そして薫が剣心を居候させる(まではいかなくとも気にかけ、おせっかいを焼こうとする)までの流れが、もうちょっとエピソード盛り込めなかったかなと思ったり。時間がないのは分かるけども、結局はこの映画のクライマックスに薫が絡んでくる以上、もう人を斬らないと誓った剣心が薫が絡んだ為に我を忘れて人を斬ろうとしてしまう→それを薫が必死に止める(そのままの意味ではなく、術者が死なないと解けないような術かけられたがその「剣心を止めたい」という思いのみで自力で解いてしまうぐらいの)、というこの2人の関係性が、どんなエピソードを経て育まれたかが映画に見当たらない、という感じ。薫の最後の「おかえり」が、どうしても重くは聞こえないから、もったいない・・・ううう。


あと漫画原作なだけあって技とかに色々説明がどうしても必要だと思うんだけど、映画ではそれがほぼゼロなのもうーん。あと分かる人にだけわかるネタなんだけど、あの面はこの作中では外しちゃいけないと思うし、インパクトある分原作分かる人にとっては余計納得できなかった。ていうかあの人が登場してないストーリーで面外すとかダメ、絶対!!!変装もしてねーじゃんか!なぜ外したし。



美術とか詳しいことは分からないですがとにかくこの映画は映像は私的には文句なし。あとアクションシーンが桁違いすぎる。あれはすごい。すごいっていうかもう、ヘンタイレベルですごい(何それ)なんかこう、何を褒めればいいのかわかんないんだけど、あれを要求した人とそれに答えた役者さんすべてがすごい。どこかどう、と説明できないですが、あれを打ち合わせ済みの演技としてやってのけたキャストはほんとすごい。それぐらいわざとらしくなく、嘘くさくないアクションでした。

ただアクションシーン長くて多いわりにクライマックスがポカーン、という感じはしてしまいつつ。でもそれも思い返せばそれまでのアクションシーンすべてがすごすぎただけかもしれない。いやいや漫画原作のアクションシーンってこうだよな!というのを忘れるというか。

でもアクションシーンの最後はまたこれ原作と違う・・・よね?原作では皆でたくさん打たせておいて最後には弾切れ→それがなけりゃお前なんてただの〜、みたいな展開じゃなかっただろうか。




あとは覚えている限りでそれぞれの感想。



薫って、年齢設定は忘れましたがすごいお姉さん気質で、腕が立ってちゃきちゃきしてて剣心の背中をときにはバシバシ叩いちゃったりする、という人物。弥彦を叱るのも雰囲気だけ取れば大人の姉が中学低学年の弟を叱る、ぐらいだと思うので、それはちょっと武井ちゃんじゃないかもな、というのは映画キャスト発表時に思ったんだけど、それは内容を踏まえても同じ感想でした。思うに、薫ってなかなか難しいキャラだとも思うし。まず大前提に「父親が極めた流派の師範代」という強さがあってこそのキャラだ、てのが私の中にすごい残ってたのもあって、ちょこっと消化不良でした。


主人公の剣心は、まぁまぁいい歳なのに童顔で若く見える、細くて小さくてのんびりした雰囲気で、いつものまんまじゃとても伝説の人斬りには見えない、という設定。それは佐藤健のビジュアル面だけでもものすごく表現しきれていて、なんかこう原作者が言うだけあるな、という気持ちでした。剣心があの赤い着物を着用しての初ショットは地味に興奮した〜(笑)


あと佐之助はさぁぁぁぁぁもったいねぇぇぇぇぇぇ!!!!いっちばんもったいないよ!佐之助って原作ではなんかこう、ほんとオトコ!て感じで、特にこの物語では恵を助けに行くまでのひと悶着というか、オレも参加!ってまでの流れとか好きだったんだよなァァァァ・・・理由なしでも暴れるけど、理由があっての暴れはさらにすごいぜ?的なキャラじゃなかった佐之助・・・あれじゃ佐之助どんな奴なのか分けわかんないんじゃないの。ていうか弥彦と絡まなかったのとかどうしてだよ。


恵ももったいなかったけど、予想以上に蒼井優ちゃんがビジュアル的におお!と思える瞬間があって素敵でした。斉藤さんはビジュアルだけでいえば剣心以上に心奪われた。何あのスタイル・・・ていうか警察官姿かっけぇぇぇ!なんか原作とは違う・・・よな?絡み方で中途半端な感じがしましたがとにかくビジュアルがイケメてた。びっくら。




内容がめちゃくちゃ、と言うよりはもう少し頑張ってくれればうーん・・・というように感じてしまったので、もったいないな、という感想になりますやはり。何度も言うけどアクションシーンとか映像、キャストの変身具合でいえば原作にすごい近づけたなーと偉そうに思えるぐらい。でもそれも佐藤健という役者さんと剣心というキャラクターの重なり具合ですべて決まった気もするけれど。あの小柄な体型に身のこなしが早そうな雰囲気、のほほんとしたときの猫っぽい感じは探しても佐藤健くんぐらいかな、って見終わった後に思えるのって無敵です。そしてその剣心をあのアクションシーンで演じきったのが鳥肌もの。あのアクションシーンなんなの、大丈夫かあれ、正気なのレベルな気がするんだけどどうでしょう。全然もたついてなかったし「カッコイイ!」と思う暇もないアクションでした。



なんかダラダラ書きすぎた・・・あと超個人的意見を言うとすれば、映像と音楽が私的にうーん合ってるか?と思った場面があった・・・うん。やけに気になったんだよな。そういうの初めてなのでびっくり。