めげない

 家呑みしたら記事を書くルールの徒然日記。

ねこちゃん


人生で初めてのことをしたので思い出日記。猫を拾いました。







金曜日、学校でちょっと居残り勉強をしていていつもより2時間ほど遅く帰宅すると、うちの階のエレベーターホールになんと子猫が。しかも右前足を怪我しており歩き方もぴょんぴょん歩きでニャーニャー鳴いておる。思わず「お前どうした?」と話しかける鈴木。

かなり人懐っこくて逃げずによってきてくれたんだけど、よく見るとその前足には誰かが施したのかティッシュが巻かれており、それを輪ゴムでとめている状態。大人ではなく子供がかわいそうに思ってやったのかな、程度のものだったので、このままで放置するのは絶対よくない、てのは確実に分かる状態でした。

とりあえず悩む。なにせこの住まい自体がペット禁止。もちろん家で面倒を見れるわけではないから拾うことは絶対無理。あたりを見るとすみにシーチキンフレークの空き缶が。つまりこの子猫、数日前からいたってこと?とりあえずどうしよう、どうしよう、と考えて考えて、思い切ってひとまずは動物病院に連れて行くことに。

うちの母は動物がすごく苦手でとくに猫なんて嫌いなんだけど、慌てすぎて車の鍵をなくしかけたり財布を見失ったりするテンパった私を見かねて動物病院まで連れて行ってくれました。ありがとう母さん(笑)

私動物病院ってはじめていったんだけど、すげぇ高いなおい!という。あとすごくきれいですね最近のとこは。とりあえず遅くまでやってる病院が家の比較的近所にあってすごく助かった。ものすごく足がはれていたので心配したんだけどもレントゲンをとってもらって骨折がないこともわかって一安心。処置をとにかくしてもらって、「明日も来てもらえますか?」の言葉に「分かりました!そんでこの子ってオスですかメスですか?何ヶ月ぐらいですか?何を食べさせればいいんですか?」と逆に質問攻めな鈴木。おいおい。

拾い猫だということを話して所持金も話していたので(笑)薬代を安くしてもらったりキャットフードのサンプルをくださったり、かなり色々してもらえてとりあえず安心。病院で処置してもらっている間に猫を飼っている親戚に電話して、子猫のもらい先を探してもらう。すぐに決まって、これもまた一安心。急きょだったので代用した子供用ベンチ(中に物がしまえるので普段は嵐雑誌を収納しているやつ)に子猫を入れて、不安になりながらひとまず帰宅。


家に帰り着くともう23時!ご飯食べてねぇし!ということで私の部屋から出さないことを約束に、一晩はこっそり我が家で預かることに。部屋の仕切りをすべてしめて箱から子猫を出してあげると、全然こわがることもなく「腹へった!」とニャーニャー。もらったキャットフードをお湯でふやかし、飲み薬をそこにまぜで食べさせる。すげぇいきおいでがっつく!腹へってたよな!私もだよ!移動時に使った子供用ベンチに色々しいて簡易寝床にして、ここにいとけよーと座らせておいて大急ぎで風呂&ご飯をすませて、後はずっと部屋にいました。


寝てくれるかな、と心配だったけど、ここだよ〜と手招きしてさそえば寝床にも入ってくれて、その後は私の顔がベッドから見える位置だというのを確認しつつ眠ってくれました。しかし0時過ぎようやく寝たと思ったら3時に起こされる。ベッドにあがってはこなかったけどすぐそばでニャーニャー鳴いておる。案の定、ご飯でした(笑)もりもりっとキャットフードを食べて、落ち着いてきた頃また同じようにして眠る。


次の日の朝一番で病院の予約を入れていたので連れて行き、貰い手が見つかったので毎日の薬をお願いするのも気が引けて、注射を打ってもらうことに。抗生剤で2週間は持つらしく、子猫の為にもそのほうがいいですね、ということでした。しかしこの注射も高いんだよな・・・ていう(笑)


その後は家に戻り、ご飯をあげつつ。親戚のうちに連れて行くから、子猫と過ごすのもこれが最後。久しぶりの休日早起きに映画でも見るか〜とSP野望編を部屋で見てたんですが、この子猫、ほんとーに人懐っこくて。私が部屋でラグの上に座ると、ぜったい膝の上とかにのぼってきてそこで眠る。電話を取るためにうつぶせになったときなんて、腰の上にのってくるという。私が約3時間の映画見てる間ずーーーっと膝の上で丸まって眠ってて、ときおり伸びをしたり、最終的にはほとんどのびたまんま寝ててね〜。この頃には「待っててね」って部屋を出て行ったら戻ってきたときには大人しく座ってドアを見て待っててくれたりね、かわいいんですよマジで。あーいいなー猫といる生活。


病院での処置中もほんと大人しくて、「お前、そんなに人懐っこくて大丈夫なのかオイ」と不安になりました。飼い猫だったのかなとは思ったんだけど、猫をつれてくときに話しかけてきた人からの情報によると数日前から怪我をしたままずっとこの階のエレベーターホールにいて、あぶないからと一階につれていってもすぐまた上ってきちゃって困ってたらしい。体もすごい汚れてたし野良だろうなぁとは思うけど、その前は人によくご飯をもらったりしてたんだろうか。うーん。今回は一人暮らしのおばあちゃんにもらわれていったそうで。かわいがってもらってるだろうな、と思うと安心なんだけど。


その日の午後には親戚のうちに預けて、バイバイでした。なんで一緒にいたのなんて24時間もないんだけど、もーすごい寂しくて。かわいかったなぁっていう。かわいいだけじゃいきものは育てられないし面倒を見るって事はすごく大変だってわかってるから、私のしたことって決していいことじゃないんだと母はいってた、私もそう思うけど。今回貰い手を捜してくれた親戚には「もう拾うなよ」とくぎをさされたのでこれっきりだとはおもうんだけど。でもこれって私は中学生の頃、友達と子猫を拾って動物病院につれていったときに「大人になったら、何かあったら助けよう」ってすごく思ったことだったんだよな。


そんな、ほんとうにひと時の、心やすらぐ時間でした。猫とはその親戚のうちに一時期暮らしたことがあって、その時は2〜3匹の猫と一緒だったんだけど、その時を思い出した。あったかいですね子猫。つか暑いぐらい!笑 

まゆの部分がなんとおハゲちゃんでした(笑)元気でいろよ〜。