めげない

 家呑みしたら記事を書くルールの徒然日記。

炭酸中毒ではない。


仕事が・・・予想はしていたけれどもくたくた。結構がんばった後は本当に頭が疲れてしまって、帰ればいいだけなのにコーラやティースパークリングを買ってしまう。炭酸が好きなわけではないと思うけど、あの味と炭酸がコラボってるのがとても最高だと思う今日この頃。


昨日通知を見てみたら、マイカメラのE-420ちゃんが今月でとうとう本当の意味で私だけのものになる(=ローンがやっとおわる^^)ので、撮りたいなと思っていた出勤の道の花を今日撮影しにいってみた。これからもよろしくね。

夏ならもう暑いぐらいだろう朝10時の光も、なんだか冬だと夕暮れ前の最後の光みたい。


今年の目標として「料理をなるべくする」「この気持ちは文に出来ない、と思うようなこともそのまま文字化できるように練習する」というのを立ててみたので、弁当を作ったりするのにちょっとだけでも頑張ろうと思います。玉子焼き+冷凍チキチキボーン+何か、という組み合わせばっかりなので(・・・)もうちょっと野菜中心に頑張ろう2010年。


というわけで読んだ本もちゃんと感想書けるようにしたい。あと去年よりは、もう少し本を読みたい。

キャベツの新生活

キャベツの新生活

パレード (新潮文庫)

パレード (新潮文庫)

図書館で12月に借りた本がまだ読めてない・・・


キャベツの新生活


初めて読む作家さんだと思う。文章はほどよくさらっと読みやすい。0から1にかけての、アパートがなくなって、でも出張帰りで荷物がたくさんあって、どうしようどうしようと思いながらも呆然と無意味に遠回りの外出をしている、という感覚がとても分かる。そこからのスタートと、部屋を借りて何もない空間で生活を始めるキャベツが、これからの物語の主人公であるキャベツとはなんだが別人のように思えます。最後まで読みきって改めて0-1を読むと、そうかここからが始まりだったか、と思う感覚。

登場人物の誰よりも、キャベツが一番なんとなく「あー分かるような、」ていう気持ちになるんだけど、主軸であり主人公でもあるはずなのに存在感があまりないような気がした。キウイが外の世界へ出て行く過程に来ても拭えなかった妙な感覚だけど、最後、キャベツが巡りあって絵を見つけて、手に入れて、夏帆が家にきて、2人は交わって。読んでいてもどこかが不思議な時空の流れのような、夢のように突拍子がない感覚でつむがれる。最後の最後でどんでん返しすぎるどんでん返しなのに、逆に納得してしまう不思議なお話でした。このどんでん返しはばななさんの「彼女について」と似たようにも思うけれど、ばななさんのどんでん返しはぴしゃりとしていてすっきりしていて、そんな事ってあるのか・・・!と私も2人の側に佇んで思ってしまうような着地だった。この物語のどんでん返しは最後の最後までなぞ解きをしないまま着地している。けれどああ確実だろうなと分かるのは物語の全体を覆う妙な感覚なんだと思う。どこがどう、とは言えないけれど、キャベツはちゃんと外界と接しているように見えて、けれどなぜだか妙な生活サイクルや金銭感覚でもっと妙であろうキウイよりもリアル感がない、みたいな感覚とか。じわじわと後から蘇ってくるような奇妙などんでん返しでした。一番好きなのは、本当にひどい仕打ちを受けてしまったキウイに対してキャベツが頑張っているところ。

君の愛した彼がいなくなった先まで残ったって、仕方がないでしょ


ここでキャベツ超頑張ってます(笑)キウイのために。けれどもう一度読み返すと、ここでグっときたりするんだろうと思う言葉たち。頑張ったキャベツ、心の芯はやっぱり悪い人じゃなくて人にやさしくあろうというのが基本的に備わっていたキャベツは、夏帆の心に残るのだ。読みやすくてすっきり、面白かった!



パレード


これあとがきをよんで「センセイの鞄」の方か!ああー思い出してきた!ってなりました。確かちょっと世間とはずれて読みきった記憶があるんだけど、そうそう、この感じ。もう何年も前から使っているポットのお湯がちゃんとまだ温かいですよ、っていうくだりがなぜだか印象に残っているあのお話だ。

短い内容だけど、1冊の本として綺麗にきちんとやりたいことが完成された、という妙に隙のないような全体的なまとまり具合もステキです。冒頭の一行とか、ゆたかな空白と見開きの配置の仕方とか、贅沢だわ〜。絵本みたい。

天狗たちがいないときもあったけれど、わたしは黙っていた。


ゆうこちゃんの「グッバイ」のチョイスもステキ。絵本を読んでいるようで気持ちよかった。そうめんおいしそう。