人の心
- 作者: 辻内智貴
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2002/02
- メディア: 単行本
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読んだのは後の1つ、「竜ニ」。明日は休み、夕飯を作りながら見たら泣いちゃったよ・・・
読んでいるうちに切なくなり、けれど最後とても救われた。短くてすっきりしててリアルでほんの些細な事が重なって心が沈んでしかし最後にものすごい力でぐいっと引き上げてもらった感じが気持ちよすぎる。竜ニがあわだった心のままお母さんへのプレゼントの為に借りたお金を忘れてなくしてしまうところなんて、もうなんか心当たりがありすぎて(ってそこまで大それた忘れ物実際にしたことはないけど、あの喪失感とか誰もが持ってるものだと思う)驚くぐらいにすっごくつらかったし、同時に本当にバカだなぁと切なくなった。あの切なさってどっから来るんだろうっていうぐらい。兄に対する気持ちもつらく切なくいじらしい。最後の最後に眩しくて考えるのもやめたくなるような青空を見せてもらった感じだ。一番好きな部分は、「竜ニは、つまり、未だに全身が、ただ、お母さんの息子なのだ」というところ。何その言い回し、ステキすぎるし。
7月頭に借りた本がまだ全然読めてない。あと2冊残ったままだけど、明日は図書館行きたいから、本日と明日でじっくり読もうぐへへ。なんとか賞とかには全然興味のない無駄に偏りまくった小説好きだなとヤフトピを見て思いました。もうずっと中学校あたりの図書館に住みつきたいわ・・・